まずは、病気は気づきのためではない(1)(2)(3)を読んでね。

以上の説明から、スピリチュアル界隈で尊ばれていた(?)病気は気づきのため、という理解は、本質的な正しさではなく、人間のささやかな心理的構造から生まれたものであるということができます。

もう1つ例えを。

風邪を引いた程度では、気づきのためなどとは言いません。
しかし、治癒の難しい病に罹るとそれを連呼します。

前者に対しては、「すぐに治る」という有力感から生まれた未来への希望があります。
心は安定したままです。
だから、意味付けなど必要ありません。
後者には、「治らない」という無力感から発生した未来への絶望感が垂れ流されています。
感情は、理不尽さになぎ倒されてそうになっています。
明確な意味を与えることで、自分を支えなければなりません。

続く。