まずは 終身雇用を破壊せよ(1)、(2)、(3)を読んでね。
派遣社員の増加が、問題になっています。
労働者全体の4割を、占めるまでになりました。
多くの人が、終身雇用の崩壊によって起きた歪みだと指摘します。
大間違いです。
終身雇用があまりにも徹底されているから、現在の惨状が生まれたのです。
法律として終身雇用が徹底されていると、会社の業績が悪化しても、社員のクビを切ることができません。(クビ切りを推奨しているのではないよ)
経営者は、いざという時の人件費圧迫倒産を憂慮するようになります。
高度経済成長期であるならば、「どうにかなるさ」で、済みます。
しかし、現在のような社会状況であると、「明日は我が身」と考えます。
だから、なるべく正社員を取らない雇用環境を作り出そうとします。
それを叶える上で最適な人種となるのが、派遣社員です。
彼らと会社間で結ばれている契約は、あってないようなもの。
いつでも、解雇できるのです。
経営者は、積極的に派遣社員を採用します。
正社員の門度は、必然的に狭くなります。
派遣社員が、増えます。
正社員は、減ります。
厳しい解雇規制により、引き起こされます。
しかし、現実には、「雇用を守るためには、より強固な法整備が必要である」という方向で、議論が展開されています。
原因設定が、間違っています。
これからも、派遣社員は増えることでしょう。
続く。