まずは「終身雇用を破壊せよ(1)日本の伝統文化ではない」を読んでね。

終身雇用の始まりは、労働者からの熱望で生まれた制度ではありません。

彼らが、より高い給料を求めて転職がくり返されたため、経営が圧迫されるようになりました。

経営者たちはそれを解決するために、

・生涯に渡り雇用の面倒を見る
・だから、給料の上下は社会の経済状況を鑑みる形にさせてほしい

と提示したのです。

これが、終身雇用の始まりです。

移動の自由は、労働者の願うことでした。

それを棚に上げて、「終身雇用を労働者の古き良き権利である」という設定から、問題が定義されています。

理解の入り口が、間違っています。

これでは、建設的な議論はできません。