質問ボックスに寄せられたご質問に、お答えします。
回答が大変遅くなり、申し訳ないです。
現在、多忙のため、新たな質問は受け付けておりませんので、ご了承願います。

【ご質問内容】

私の職場に40代の事務職の女性がおります。
その方は、どうもアスペルガー症候群のように思いますがご本人には自覚はありません。
それに、言動は自己中心的で、トラブルメーカーです。出来るだけ、こちらも肯定的に接しておりますが、本人に自覚が無いので周りの方が疲弊しております。
発達障害についてのどの本を読んでも優しく理解を持って子供に対するように接して下さいと同情的に書かれていますが、今の組織にその様なゆとりはありません。
また、40才を過ぎて、自覚症状のない良いおばさんにとても優しく接する余力もありません。
こちらがストレスを抱えない様な対応の仕方があるのなら、教えて頂きたく、お願いいたします。

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【回答】

発達障害の人に対して優しく腫れ物に触るように接していると、自己中な言動はずっと直りません。

事務所の人間全員で彼女が発達障害であるということを宣告したほうがよいでしょう。
ただし、淡々と事実だけを伝えるようにしてください。
くれぐれも喧嘩腰にならないように。

1回2回ではなくて、繰り返し伝えていくようにしましょう。

これによって、ある程度は自覚する可能性がでてきます。

だけど、どうしても根っこから問題のあるアスペルガーというのも存在します。

いくら伝えたとしても認めない、あるいは、認めたとしても自己中な言動が変わらない人もいるということです。

その場合には、あまりやってほしくはないことではありますが、会社から追い出す方向で対応したほうが会社としてはよい結果になることもあります。

もし、追い出すことが難しく、でもやはり自己中な言動にまいっているというときは、優しく接するのではなくて、その人の強みとなるものを集中してやらせて、被害を最小限に収めるという方法を取るとよいでしょう。

 

【発達障害とどう向き合うか】(実務教育出版)