質問ボックスに寄せられたご質問に、お答えします。
回答が大変遅くなり、申し訳ないです。
現在、多忙のため、新たな質問は受け付けておりませんので、ご了承願います。
【ご質問内容】
ひとが指を動かしたり視界に動くものがあると気になりイライラするのですがアスペルガーの特徴にあるのでしょうか?
神経質とアスペルガーは関係あるのでしょうか?
人によって大なり小なり神経質な部分がきにするところは違えどあると思うのですが脳や神経構造の違いなのか育つ環境なのかそのあたりの関連性をお教え願います。
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【回答】
指を動かす、あるいは視界に動くものが入るとイライラするということについては、典型的なアスペルガーの症状だといえるでしょう。
もちろん、アスペルガーじゃない人にもこういった症状は出ますが、アスペルガーには特にその傾向が強い。
その理由として、以下のようなものがあげられます。
1.アスペルガーは視覚情報に異常に頼る
2.アスペルガーは自分自身の規則性にないものからの介入があると、ストレスを感じる
3.アスペルガーは外からの情報を遮断することができない。
10の情報が入ってきた時、普通の人であれば不要な情報を振るい落として5や6の情報を受け取るため、ストレスはそんなにかかりません。
でも、アスペルガーは、10入ってきたら10受け取ってしまう。
だから、ちょっとした情報でもストレスになってしまうことがあるのです。
しかも、アスペルガーの場合は視覚情報に大きく頼るため、情報を受け取るボリュームが非常に大きくなってしまう。
(テキストファイルよりも画像ファイルのほうが容量が大きいですよね。
ビジュアルというのは、それだけ情報がたくさん詰め込まれているのです)
そして、脳の神経構造上、非常に神経質なところがある。
とはいえ、動くものが視界に入ってきたとき、イライラするのがアスペルガーかというと、それはちょっと短絡的すぎます。
アスペルガーを特徴づける他の諸症状があったうえで、視界に動くものが入ってきたらイライラするというのあでれば、アスペルガーの症状としてイライラしている可能性が高い。
そういう理解でいてください。
また、育つ環境というのは、こういうこととは関係ありません。
明らかなPTSDだとか、ネグレクトや虐待によって愛着障害に陥ってしまった場合なら、感覚過敏になる可能性がありますが、そういった特殊な例を除けば、基本的にはアスペルガー特有の神経構造の違いから来ていると考えてよいでしょう。