質問ボックスに寄せられたご質問に、お答えします。
回答が大変遅くなり、申し訳ないです。
現在、多忙のため、新たな質問は受け付けておりませんので、ご了承願います。

まずは、『【質問ボックス】つらい出来事があり、ものすごく落ち込んでいます(1)』をお読みください。

回答のつづきです。

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2つ目。

 

否定的な感情がわいてきたときに、原因を探るのはやめましょう。

そうではなくて、「またアスペルガーの症状で、根拠なくスイッチ入っちゃってる。しょうがないね」と何度も自分に言い聞かせるようにします。

できれば、声に出して。

アスペルガーが常日頃感じている否定的な感情というのは、何かしらの出来事が原因となって起こるのではなくて、脳の機能上の問題にすぎません。

しかし、外部の出来事や現象によって落ち込んだと思い込んでしまう。

「これはアスペルガーの症状なんだ」「この落ち込みには根拠がないんだ」ということを何度も何度も自分に言い聞かせましょう。

たとえば夢の中で「これは現実じゃない。夢なんだ」って理解できたら、怖い夢だったとしても、その怖さが半減しますよね。

自分に言い聞かせることで、それに近いことを起こすことができます。

「体を鍛えること」「発達障害の症状にすぎないと認識を刷り込ませること」この2つを実践すれば、楽になってくると思います。

ただ、これにはあまり即効性がない。

その場で気分が晴れるということにはなりません。

“今すぐ気分を変えたい”というときには、ちょっと環境を変えて、激しい運動をするとよいでしょう。

それだけで脳の神経伝達の働きが大きく変わるので、2時間ぐらいはすっきりします。

・体づくり

・認知の修正

・激しめの運動

これでかなり楽になるはずです。

 

【発達障害とどう向き合うか】(実務教育出版)