隠れアスペルガー人の多くは、解説書に反して空気を読む高い能力を抱えています。

そこまではいいのですが、同時に

・他人から嫌われたくない、評価を下げたくないという恐怖
・自身の言動の全て(?)に深い謝罪意識

を持っているがゆえに、人間関係においては、ひたすら周囲に同調することが最大にして唯一の目的と化します。

長所ではあるのですが、残念ながら自身の才能を発揮させるという点においては、大きな弊害となります。

才能定義の重要な要素の一つとして「異質のフレイム(見方)を出力する」が、あげられるからです。(他にもいろいろとあるよ)

異質のフレイムは、必ず笑われ、疎んじられ、叩かれます。

今では常識と化し、反対する方がおかしいと誰もが思う商品の多くは、その憂き目にあっています。

スマフォ、車、テレビ、ファミコンに始まったテレビゲーム、インターネットその他諸々。

これらが普及という成功を得られたのは、偶発的要素も大きいのですが、空気を読まずに実行できたことにあるのです。

隠れアスペルガー人が、才能を発揮するさい、以上のような大掛かりなモノでなかったとしても同じことが言えます。

しかし、空気を読み込み過ぎるゆえ、いい意見や発想、効率的なやり方を持っていても

・それは前例を否定する→他人がほんの少しでも悪感情を抱くおそれがある→そうなると自分は耐えられない

という流れが脳内で瞬時に出来上がり、だから口にしない、実行しないという行動選択を取ります。

これでは、才能の発揮などありません。

自他共に大きな損失となります。
 

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