アスペルガー人は真性、隠れ(グレーゾーン)問わず、雑談が苦手です。

彼らから克服についての相談をよく受けます。

その人の置かれている状況やスペクトラムとしての症状の混在内容にもよりますが、とりあえずは

・頷きの種類を増やす
・オウム返しを用いる

を伝えます。(アスペルガー人の場合、流暢なしゃべり上手になるよりも聴き上手を獲得する方が難易度は低い)

ここで、大半の人は勘違い(?)します。

「本番に心掛けよう」と。

これでは身に付きません。

少し極端ですが、アスペルガー人にとって雑談は英会話のようなものです。

関係代名詞や過去完了の使い方を聞いただけで、いきなり本番で使いこなせるのか。

不可能に近い。

事前の練習による定着が必須となります。

それなしに、やっぱり自分には英会話は向いていない、と諦める人は極端と言わざるを得ません。

アスペルガー人は、雑談になると、同じ極端さを発揮してしまいます。

結果として、やはり自分は雑談など改善できるはずはない、と深く落胆し人間関係への回避行動に拍車をかけます。

超ざっくりの対策として

・家でテレビやラジオ、ユーチューブなどのトーク番組を用いて独り頷きやオウム返しを繰り返す

ことがあげられます。(他にもすべきことは多々ある)

 

 

発達障害の子どもがぐんぐん伸びるアイデアノート
メディカルパブリッシャー
 

 

見るだけでわかる! 大人の発達障害のための段取りノート術
宝島社
 

 

マンガ版 片付けられないのはアスペルガー症候群のせいでした。
宝島社新書

 

 

隠れ発達障害という才能を活かす逆転の成功法則
徳間書店
 

 

発達障害と結婚
イースト・プレス
 

 

発達障害の人のための上手に「人付き合い」ができるようになる本
実務教育出版
 

 

コミックエッセイ 隠れアスペルガーさんの才能・仕事の見つけ方
宝島社