アスペルガー人の多くは、

・精神障害
・問題的状況

を抱えていなくとも、慢性的な根拠のない不快や恐怖、不安に苛まれています。

理由は多岐に渡りますが、重要な一つに「注意機能」の歪みがあげられます。

本来の意味は広範囲に及びますが、ここでは

・対象に意識や注意を向ける働き

くらいに捉えてください。

定型発達人も含めて、この機能が絶対的に健全な人など存在しませんが、アスペルガー人と不注意優勢型ADHD人を中心とした発達障害の多くは、これが大きく歪んでしまっています。

代表的なそれとして、自分にとっての

・不快
・脅威

に誰に頼まれているわけでも、その必要のない状況であったとして、全力でそれらに注意を傾けます。

・同じ部署にいるけれど、広いオフィスで遠く離れた今後プロジェクトで関わりのない嫌いな上司
・起きてもいない、また自分に降りかかる可能性が極めて少ない災害や事件、病気への超積極的情報集や想像
・自身の外見で劣等感を感じる部位
・他人の短所

その他諸々。

結果として、それらの情報は濃密な形で脳へ入力されるため、怒りや恐怖を司る扁桃核が、不必要に活性化します。(脳は極めて複雑な構造をしているため、単体の組織だけでは説明できない。扁桃核は、あくまでも代表的部位として。)

ゆえに、アスペルガー人はつねに

・怒り
・怯え
・不愉快

に晒されます。

超ざっくりの対策としては

・注意が不必要に不快や脅威へ向けられていないか定期的に確認する
・自分にとって好ましい情報やモノへ意図的に注意を向ける

などがあげられます。(他にもすべきことは多々ある。これだけで解決は難しい。)
 

 


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