アスペルガー傾向の強い子どもの多くは、皮膚に知覚過敏を抱えています。

場合によっては、それが日常生活に大きなストレスを発生させることがあるため、療育の対象となります。(必ず解決しなければならない、というわけではない。)

方法は多岐に渡りますが、代表的なモノとして布による皮膚刺激があげられます。

・絹あるいは綿のタオルを用意する

・子どもの体全体をそれで優しくなでる

軽度の場合は、以上を繰り返すだけでも改善します。(子どもが拒絶しない、皮膚乾燥対策を行なうという条件であれば、寒風摩擦も効果はあります。)

ただ、重い過敏はこれだけだと難しい。

全身を的にするのではなく、特に敏感な部位に絞ります。

その場合

1・やはり優しくなでながら、激しく嫌がる、くすぐったくなる部位の境を探す

2・ざっくりと見つけるのではなく、ボールペンのような線引きができるほど明確にする

3・その後、反応しない箇所から過敏なそれを目掛けてなで、線引きの箇所から数ミリ敏感な範囲に入って止める

4・反応しなくなるまで続ける

5・2~4を繰り返す

となります。

注意点として

・気長に行なう

・中々改善しなくても、子を説教したり不機嫌な態度を見せたりしない

・なるべく、強制ではなくゲーム感覚で(具体的な方法はあるので、いずれ)

・短時間(2分前後)、行なう時間は事前に決めておく

・終了後、改善していなくともベタ誉めする

があげられます。