発達障害人の多くは、気質的に眠り下手です。

そのため「発達障害=睡眠障害」という理解が、ある程度は成り立ちます。(気質も大幅に改善は可能)

おまけに、それを助長させてしまう負の生活習慣も構築しているため、悪化の一途をたどります。

その代表的なものとして、長時間の昼寝があげられます。

夜、しっかりと眠るためには日中の間に、睡眠圧力を溜め込むことが必要なのですが、昼寝はそれを解放させるからです。

小さな子どもに、「これ以上昼寝をさせると夜眠れなくなるから、そろそろ起こして。」と言うのは、そのためです。

・人は誰でも昼の12:00〜16:00は(特に14:00頃)、アフターヌーンディップと言ってヒト特有の生理機能として眠くなる(昼ご飯は原因ではない、助長因子。)

に加え、睡眠障害者は

・就寝時間以外や布団とは別の場所では寝られやすい傾向を持つ
・寝不足ゆえにアフターヌーンディップ時に睡眠圧力(眠る力)が、極限まで高まる

ゆえ、眠りの達人である子ども以上に、深く長い昼寝を睡眠を獲得できてしまいます。

結果として、さらに夜の不眠は加速し昼寝の質は進化する、という悪循環に陥ります。

以上を踏まえれば、昼寝を断たなければならないのですが、そうは言ってもそれなしではつらすぎるので、以下の方法を選択します。

・20分以内にすること(覚醒度合いが低い発達障害人は15分以内がいい。)
・遅くとも14:00までには済ませる(理想は12:00)
・夕方も仮眠は取らない(10分以内であるならば、何度仮眠を取ってもいいと主張する睡眠医もいるけれど、発達はやめた方がいいと思う。)

これならば、睡眠圧力は解放されずに、日中の倦怠感を少しは軽減させられます。

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