・心理学に興味がある
・情緒や日常生活に困難さを感じている

人の多くは、トラウマに原因を求めます。

必然的に、トラウマを取らなければ自分は変われない、という理解に至ってしまいます。

残念ながら、その認識がトラウマを悪化させます。

現在の臨床心理的な見地からは、トラウマは原因ではなく、あくまで結果にすぎません。
(もちろん原因としての側面もあるけれど、あくまでわずかな割合)

では、真の原因は何かというと、今まで結果や途中過程扱いされていた思考となります。

トラウマがあるから否定的な思考を巡らせるのではなく、否定的な思考を巡らせるからトラウマが強化される、あるいは生まれてしまうのです。

矮小化した捉え方になりますが、トラウマは記憶に否定的な感情が付着しているだけにすぎません。

感情は放っておけば長続きはしない。
(よほど酷いものでなければ)

だから、いずれトラウマは単なる記憶となります。

しかし、トラウマとして認識していることを考え続けると、感情は活性強化されます。

よって、そこで初めて、トラウマという状態が維持され、いよいよ思考に影響をもたらすのです。

にもかかわらず、トラウマが現在の否定的思考や情緒、言動、スピリチュアル的にはブロック、インナーチャイルドなるものを作っている、という理解を採用してしまうと、トラウマと認識している記憶に注意と思考が集中します。

感情は、再活性します。

場合によっては、新たな否定的感情が生まれます。

結果として、トラウマを解消したいにもかかわらず

・それの影響を多大に受ける
・否定的思考を巡らす
・トラウマが強化される
・悪影響を受ける

の悪循環へと陥ります。

先端の心理療法において、トラウマや認知(思い込みのようなもの)ではなく、否定的思考に直接的に介入して、それの発生頻度を減らすメタ認知療法やアクトといった心理療法が脚光を浴びているのは、そのためです。
(PTSDを生むような深刻なトラウマには、EMDRやタッピングなどで直接的に介入する必要がある。)

 

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