発達障害人の中には、真面目に仕事をこなしているにもかかわらず、怠慢な勤務態度と決めつけられてしまう場合があります。

直接的な要因はいくつかあるのですが、代表的なものとして、不機嫌そうに見える無表情と姿勢の悪さがあげられます。

特にアスペルガー人に多いのですが、彼ら(僕も)の無表情は、たとえ本人の情緒が安定している時であったとしても、

・不機嫌
・怒っている
・詰まらない

と誰が見てもそう捉えてしまうような作りになってしまいます。

困ったことに真剣に打ち込むほどに、その傾向は強まります。

ホワイトカラーの仕事は、他人が確認しづらいため、表面的な勤務態度で判断される側面があります。

結果として、最も目に付きやすい表情が足を引っ張ってしまい、評価を下げます。

おまけに、大の大人であれば、公の場でまず取ることのない子供のような猫背姿勢を取ってしまう。

これが、燃え盛っている低評価に油を注ぎます。

そして、問題社員として位置付けられ、社内における冷遇が始まります。

発達障害人の多くは、解説書記載に反して空気を敏感に読み込むことができ、かつ嫌われることへの病的な恐怖も抱えているゆえ、会社が辛くなります。

場合によっては、適応障害や退職に追い込まれます。

懸命に頑張っているにもかかわらず。

対処療法としては

・やる気のある表情と姿勢の写真を机に立てておく
・バイブレーションのリマインダーを設定しておく
・周囲に表情と姿勢問題を解決したいので協力してほしい、と伝える(誤解も解け、努力していることを知ってくれるので評価が上がる)

があげられます。

 

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