多くの発達障害人の人生は、慢性的な体調不良との戦いと言っても過ぎた表現ではありません。(特に受動孤立型アスペルガー、不注意優勢ADHDに多い)

それが、動きの緩慢さ、自制心の低下、衝動性、不注意、無気力、コミュニケイション意欲の低下、対人回避欲求に拍車をかけてしまいます。

では、その窮状を周囲は理解し、支援してくれるかというと、残念ながらそうはなりません。

・体調不良の多くは、診断のつかない範囲で起こる
・クリニックにおける標準的な検査数値では正常と出る
 (24時間血糖値検査、分子整合栄養医学、有機酸検査などでは異常が散見される)
不思議と見た目は
・年齢不肖
・肌艶はいい
・骨格はしっかりしている
ことが多く、
・自身のしんどさを口にすることはない

という特徴を抱えているゆえに、誰も体調不良などと想像がつかないのです。

むしろ、健康体に捉えられてしまうことが多い。

にもかかわらず、先述のような不調による言動の変化を乱発するゆえに、周囲は人格批判や攻撃を始めるに至ってしまいます。

発達障害人にとって、ただでさえサバイバルするのに苦労しているのだから、たまったものではありません。

さらには、健康になるための勉強は人一倍して結果がついてきてない現状を突きつけられてしまっているので、絶望的な気持ちに陥ります。
(発達障害人には僕も含め健康マニアが多い。)

発達障害支援においては、 発達障害=慢性的体調不良 という理解を早々に入れてほしいものです。

 

隠れ発達障害という才能を活かす逆転の成功法則 
徳間書店

 

発達障害と結婚
イースト・プレス

 


発達障害の人のための上手に「人付き合い」ができるようになる本
実務教育出版

 

コミックエッセイ 隠れアスペルガーさんの才能・仕事の見つけ方
宝島社

 

発達障害の子どもがぐんぐん伸びるアイデアノート
メディカルパブリッシャー