発達障害人の多くは、定型発達人の追随を許さない豊かな才能を有しています。(だからといって、下手な選民意識を持ってはいけない)
にもかかわらず、それを開花させられずにいる前者が多くいるのも事実です。
要因は多岐に渡りますが、その一つに「抑止機能の弱さ」が、あげられます。
ここでは抑止機能を
・今やらなければならないことと関係のない
・全く生産性のない事柄を行ないたい
・という欲求や衝動が生まれても
・それらを抑え込み
・すべきことを継続できる力
くらいに捉えてください。
この抑止機能が働いていないと、目先の快の感覚に従ってしまいます。
スマフォゲーム、ネットサーフィン、お菓子、酒、パチンコ、テレビ、ネット動画。
気がつけば、2〜3時間は経過します。
もちろん、定型発達人も抑止機能はさして動いていないのですが、発達障害人のそれの脆弱性は目を覆いたくなるものがあります。
極度の時間貧乏に陥ります。
いくら発達障害人が豊かな才能を秘めているからといっても、稼ぎに直結させられるほどの質に引き上げるためには、相当な時間を要するのですから、叶うはずはありません。
結果として、未完の大器として終わってしまいます。
では、その抑止機能の弱さをどうすることもできないのか、というとそうではありません。
少しづつですが、鍛えることは可能です。
普段から再三に渡り伝えている体作りがある程度進んでから、という条件になりますが、「犬の躾に用いる待て」が有効となります。
自宅で英語勉強しているさいに、依存的に好きなビール摂取が大きな障害となっているとする。
やめなくても構わないので、飲みたいと思ったならば1分だけ我慢する、ということを繰り返し行ないます。(スモールステップが肝なので、最初は10秒でもいい)
いずれ、その1分は苦痛でなくなる。(子どもの場合は、我慢時間終了直後(理想は5秒以内)にベタ褒めすると、より効果的。)
そうしたら、2分、3分と伸ばしていきます。
数ヶ月後には、50分ほどの抑止機能は開発されています。(深刻な依存症の場合は、他にも多岐に渡って取り組みことがある)
結果として、豊かな才能は開花の方向へ導かれます。
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