アスペルガー人女子の多くは、雑談が
・不得手
・楽しめない
という傾向を持っています。(隠れアスペルガー女子は、雑談に対して苦手意識は強いけれど、こなさなければならない時は対処できることが多い)
彼女たちの多くは、そんな自分を欠陥のある人間くらいに思い、雑談問題を何としてでも解決しようとします。(あるいはしようとしていた)
もちろん気持ちは分かります。
・雑談がこなせずに手痛い目にあった過去
・雑談をこなせないと冷遇されてしまう怖れがある現在属する集団
劣等感を持ってしまうのは、当然の話です。
しかし、純粋な短所かというと決してそうではない。
アスペルガー人女子は、症状として(?)
・問題解決
・目的達成
・知的欲求充足
・論理的思考の積み重ねによる計画構築
・客観的思考説明
・効率的な要点的説明
・生産的議論
・分析
志向の会話に抜きん出た強さ、すなわち長所を持っているため、その裏返しとして雑談問題が発生しているのです。
かりに彼女たちが、長所を存分に活かせる環境に身を置いているならば、苦しむことはありません。
水を得た魚です。
逆の立場になれば定型発達女子の方が、苦しんでいる可能性がある。(定型女子の頭がよろしくない、と言っているではない。世間一般にはびこる知能男優位説は間違い。知能は複数因子であり、男女別に得手不得手があるだけ。)
理想論だけで捉えれば、アスペルガー女子たちは、そういった環境を積極的に構築すればいいだけなのです。
残念ながら、雑談への過剰な劣等感ゆえに、そればかりに囚われてしまい、強みを活かそうという発想に至りません。
ひたすらに、劣等感と詰まらなさだけが蓄積します。
発達障害の人のための上手に「人付き合い」ができるようになる本
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コミックエッセイ 隠れアスペルガーさんの才能・仕事の見つけ方
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発達障害と結婚
イースト・プレス
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