まずは「非常識な教育法がアスペルガー人を救う(9)視覚情報を減らした方がいい」を読んでね。

(9)に記載されている内容は、広義の意味で「構造化」と言います。
(構造化とは、特定の動きを取りやすくするための環境設定)

「適切な」という条件の構造化には、極めて優れた即効性があります。

場合によっては、あれだけ

・朝の身支度
・勉強への集中

が、できなかったにもかかわらず、途端にこなせる子へ変わることはよくあります。

では、その魔法的な効果に感動し、構造化という手法だけに頼ればいいかというと、そうではありません。

残念ながら、世の中は構造化できない環境ばかりで占められています。(秘書から構造化の限界といういい指摘をもらった)

しかも、家と学校という「狭い世界」を完璧に構造化できたならば、苦手な環境への耐性は開発されず、社会へ出たさいに大混乱をきたす可能性もあります。

以上を考慮したならば、

・構造化は必須
・だけれども、そうでない環境でのサバイバル能力を
・多少でいいから
・獲得する(完璧に身につける必要なし)

という取り組み姿勢が、望ましいでしょう。

 

 

構造化と非構造化の使い分けが必要

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