まずは「アスペルガー人が雑談を克服するために(35)」を読んでね。

アスペルガー人はワーキングメモリーを鍛える上で、

・極めて大きなストレスに苛まれる可能性が高い

ことを念頭に置いておく必要があります。

アスペルガー人の多くは、ワーキングメモリーを活用することを苦手としています。

その度合いは、知性が高い型であったとしても定型発達の比ではありません。(長期記憶の能力とワーキングメモリーは比例しない。アスペルガー人の多くは、長期記憶に長けている。)

ゆえに、大きなストレスがかかる。

実行する度に、大きな不快を感じます。

まして、アスペルガー人は「継続のスイッチ」が入るまでは、ストレス耐性の低さを特徴とするので、いつの間にか、改善取り組みから身を引いてしまいます。

継続を放棄した後に襲う自己嫌悪感は、真面目で劣等感の深いアスペルガー人にとって、耐え難いものとなります。

結果として、有効な改善方法が日常生活に影を落とします。

そういった事態を防ぐために、

・超スモールステップにする (最初は1分ほどの短時間、小学低学年ほどの容易さ)
・トークンエコノミーや褒美などの強化子を用いて、即時強化する
・伴奏者を見つける
・監視役をつける
・ゲーム感覚で実行できるスマフォアプリを用いる
・実行しなかった時の飴(褒美)なしを設定する

が、必須(?)となります。