まずは「アスペルガー人が雑談を克服するために(34)」を読んでね。
アスペルガー人がワーキングメモリーを鍛える上で、適切な方法を取っても
・なかなか改善の兆しを見せない可能性がある
ということを頭に置いておく必要があります。
多くの人は、ランニングやワークアウト(ウェイトトレーニング)のように、取り組みの回数や量に比例して向上していく、と認識しています。
たしかにそういった場合もあるのですが、2〜3ヶ月経過しても一向に改善されないという事態を迎えてしまうアスペルガー人もいるのです。
では、効果がないかというと、そうではない。
半年過ぎてから、突然のように改善を得られることが多々あるのです。(本人の実感がなかっただけにすぎないこともあるのだけども)
残念ながら、この事実を知らないがゆえに挫折してしまいます。
ワーキングメモリーの不全により、定型発達が多数を占める集団に依存しているにもかかわらず、これまでのように
・雑談
・作業
に支障をきたしてしまいます。
まして、「有効な方略が自分に通用しなかった」という認識は存在するため、ただでさえ強い今後への絶望感に拍車がかかります。