アスペルガー人の解説本の多くは、コミュニケイション問題を取り上げています。

それらを読んでいると、コミュニケイション全般が苦手である、という認識へ至ってしまいます。

大間違いです。

得意不得意な環境や内容に大きな凹凸が出てしまう、といった方が的確でしょう。

アスペルガー人の型にもよりますが(スペクトラムによるADHD傾向も含め)、

・雑談を始めることは苦手だけれども
・特定の問題解決に向けての論理的会話構築の誘導は得意

・パーティーでその他大勢として参加することは消極的だけれども
・一対その他聴衆における、一の立場でのセミナーや演説は饒舌

・積極的な口数は重ねらないけれど
・最後まで黙って聴き続けることができる

その他多数

といった特徴を有しています。

残念ながら、解説書にはコミュニケイションにおける

・アスペルガー人特有の長所
・具体的な解決策

は、記載されていません。

読むほどに、コミュニケイションの実施が怖くなります。

消極性に延々と拍車がかかります。