アスペルガー人の多くから、雑談ができなくて困っているという相談をもらいます。
どういった改善の方向を目指しているのかを尋ねると、9割がた、立て板に水を身につけることと答えます。
その努力は賞賛すべきなのですが、方針として根本から間違っています。
アスペルガー人にとって、立て板に水の獲得は、肘を反対方向へ自由に可動させることと同等に難儀となるのです。(立て板に水の解決方法もあるよ)
にもかかわらず、「しゃべれない自分」を深く自覚し底なしの劣等感や恐怖を持っている反動で、立て板に水を習得しようと励んでしまいます。
一向に身につきません。
自分には、会話が不可能であると狭窄的な思い込みを形成します。
他人を、回避します。
自己完結の世界でのみ、生きようとします。