(母親に療育や家事の責任を集中させるのは大間違いなのだけど、そうせざるを得ない社会的現状があるゆえ母親に焦点を当てる)

まずは「多動傾向ADHDの母親へ(3)ネグレクト気質を自覚する」を読んでね。

ネグレクト気質(?)の多動傾向ADHDの母親の多くは、子どもへ関心がないかというとそうではない。
むしろ、定型発達よりも高い傾向にある。

ただ、他人の、あるいは世の中の困窮している子どもという条件である。

相談へ来た彼女たちの多くは、

・我が子への療育は方法を知っていても続かない、実践しない
・相談時に具体的な方略の話しに入ろうとしても、興味をなくすか別の話しを始める
にもかかわらず、終盤では
・「同じことで苦しんでいる日本の母子を救っていきたい」

という壮大な夢を熱く語り出す。

以前は、ギャグかネタくらいに思っていたのだが、どうやら本気と断定しても間違いない。

これが、(2)の「改善策にたくさん取り組んで頑張ってきた自分」と同等以上に厄介すぎる。

人類愛に深い自分を(実際は深くない。ヒロイン願望に依拠する面が大きい。強い敵を倒す主人公役の快感)家族愛、我が子愛と勘違いしてしまっている。

ゆえに、ネグレクト気質の自覚を得られにくい。

・人類愛と家族愛は違う
・それを勘違いしている

といった旨の話しをすると、

・注意が遠くへ飛んでいくか
・激怒するか

のどちらかになってしまう。

我が子への接し方は、変わらない。

子どもの狼狽は続く。