(母親に療育の責任を集中させるのは間違いなのだけど、そうせざるを得ない社会的現状があるゆえ母親に焦点を当てる)

アスペルガーは、真性グレーかかわらず、防衛本能やそれに由来する不安や恐怖が過剰なゆえ、注意機能が破綻し、不満を見出すことに全力を費やします。

結果として、子どもの問題点だけをあげつらう子育てになってしまいます。

療育が飛躍的に上手く進んだとしても(ほめずに伸ばすことは難しいけれど)、完璧な子どもなど存在しないので、やはり子どもの課題を掴まえます。

子どもは、極めて高い壁を越えなければなりません。

疲れきってしまいます。

その壁を消化できません。

母親は、子どもに不満への注意集中を最大限発揮します。

いよいよ、説教だけが溢れかえる日常となります。

子どもは、獲得した自信、習慣、振る舞いを手放します。

療育前よりも、事態は悪化します。