(母親に療育の責任を集中させるのは間違いなのだけど、そうせざるを得ない社会的現状があるゆえ母親に焦点を当てる)

発達障害の子の負の症状を改善させ、豊かな才能を伸ばすために必要な方略の数々を実行する上での難儀度は、大したものではありません。

知れば、多くの人が実行できます。

ただ、行なう上で

・怒らず

・機械的に

・淡々と

が必須条件となるため、軌道に乗るまでは自身の感情面における忍耐や操作といった戦い(?)を強いられることになります。(高度なメタ認知療法やACTなどを用いれば、操作や忍耐などは不要)

グレーゾーンアスペの母親の中には、この感情の扱いに失敗して療育が上手く進まない場合があります。

原因は多岐に渡りますが、一つとしてストレスマネジメントのなさがあげられます。

当たり前ですが、定型であろうとなかろうと、ストレスが溜まれば情緒不安定となり、怒りぽっくなります。

にもかかわらずアスペルガー人は、グレー真性問わずストレスに対して

・発生しやすい

・溜めやすい

・抜けづらい

・耐性がない

という4重苦を抱える特性を持っています。

結果として、アスペルガー人はいつでも「発火」しやすい状況にあると言ってもいいのです。

これでは、ペアレントトレーニングをはじめとした有効な療育は続けられません。

・いつものように爆発する

・ストレスを許容しきれずに、ウツ傾向となり子育てどころではなくなってしまう

のどちらかの道しか残されていないのです。

続く。