多動優位のADHDを改善させるには相当な覚悟が必要となる（２８）遊ぶことしか考えていない

役割や能力をいかんなく表現する上で、ボランティアやNPOという形だと大きく制限が加わります。

仕事を前提にする必要があります。（人は、金銭や生活がかかることで初めて効率や能力を進展させるエゴ的な存在）

残念ながら、この時点で彼らは挫折します。

自分にとってどんなに楽しい分野であろうと、仕事にしたその瞬間

・人間関係の調整

・面倒な雑務

・罪悪感と戦う金銭交渉

・胃粘膜を炎症させる集客

などが程度の差こそあれ、発生します。

ゆえに、このストレスへの耐性が極度に低く（アスペルガー人も同じ）、楽しさ優先の彼らにとって、わざわざ仕事にする理由などありません。

才能とは関係のないストレス発生の低い仕事を生活維持のために最低限行ない、目先の楽しみへ注力してしまうのが最も合理的な行動選択となります。

結果として、彼らは楽しさにおける

・感性

・企画、発送

・創意工夫

という独自固有の先天的長所の進展と活用に集中する機会を失います。

能力を

・アマチュアのまま

・誰にも提供せずに

・独り遊びの範囲

でしか使用せず、一生を終えます。

類稀な人財としての気質であるにもかかわらず。

続く。