まずは「発達障がいの子の負の特徴を悪化させる母親の共通点(12)」を読んでね。

子供は、

・全く聴いてくれていない
・自分を受けとめてくれていない
・母親は自分を承認していない
・ならば、自分から心を開くのは損である
・母親の言うことを聞くなんてもってのほか

という無意識での決意(?)を固めます。

当然のこと、母親からの療育的な発言内容に耳を貸すことはしません。

この時点で、療育に失敗します。

しかし、母親は自身のコミュニケーション欠点を自覚していないがゆえに、子どもの態度に腹を立てます。

例のごとく、北風化が深刻になります。

本来、感情的な説教は絶対的な信頼関係があってはじめて伝わるものです。

それがない状態での説教は、ヒステリーあるいは「絶叫」以外のなにものでもありません。

おまけに、聴く側に怒りや憎しみが発生します。

親子関係において、決定的な断裂が起こります。

 

 

【発達障害とどう向き合うか】(実務教育出版)