まずは「発達障害との向き合い方(24)精神薬摂取について テレビ報道の変化として」を読んでね。

それと同じことが精神薬においても、起きてしまいました。

・旧来の強い薬の長期投与
・リタリンの乱用
・医学論拠のない複数種使用

という稀な場合による、極めて少ない深刻な副作用症状を大々的に取り上げる報道が続きました。

先述の通り、人は統計という思考法を取ることができない存在であるため、当然のこと、実態を超えて副作用の恐怖を極限にまで高めた状態で精神薬を理解します。

結果として、精神薬への反射的で過剰な警戒心が生まれてしまいました。

精神薬を推奨するわけではないけれど、的確な投薬により落ち着きを取り戻し、そこから効果的な療育をはじめられる大勢の人がその機会を失うこととなりました。

 

 

【発達障害とどう向き合うか】(実務教育出版)