まずは、「発達障がいとの向き合いかた(13)精神薬摂取について」を読んでね。
遠回りの前置きは、ようやく終わり本題。

真っ赤っかな団塊世代の残した日本における精神医学への爪痕は、局所にとどまらず全国的なものとなってしまいました。

ゆえに

・精神科は虚像にすぎない
・治療のすべては無意味である
・よって、精神薬は毒でしかない
・精神薬は、大手製薬会社の金儲け目的である(真っ赤っかな団塊世代って、バブルを謳歌しながら大企業を敵視する不思議な存在なの)

という認識が、多くの日本人の無意識的同意を形成させるに至ったのです。(実際、精神科を過激な論調で叩くことで人気を獲得している医師や医療ジャーナリストの多くは、極左の思想や出身。)

おまけに、マスコミが精神薬過剰摂取による事件や廃人的な副作用を大々的に取り上げたことも、大きな助長因子となりました。

これでは、精神薬について中立的な見解を保つことは不可能です。

「精神薬=悪魔の口移し」くらいの反射的な判断が、入り口となってしまっています。

続く。

精神薬否定の人は、薬名も知らず、聞かずで「それはダメだ」と直観的に判断できる不思議な力を持っている。

 

 

【発達障害とどう向き合うか】(実務教育出版)