まずは、「発達障害との向き合い方(1)」を読んでね。

3.一生背負う十字架について。

発達障がい者とその関係者の多くは、今までの苦労や理解に難しい表現の根幹に発達障がいが深く関わっていることを知ると

1.衝撃を受ける

2.正体が分かり楽になる

3.再び途方に暮れる

という心的経過を体験します。

楽になったにもかかわらず、慢性的に体験している感情、思考へ揺り戻されてしまいます。

・改善法がわからない

という思い込みが立ちはだかってしまうからです。

・発達障がい対策が遅れに遅れ

・ネット時代と言えど、英語の壁によって

・先進的な方法を展開している海外の状況を

・サイトで勉強することが極めて困難な

日本においては、致し方のない面があることは否定できません。

おまけに、

・発達障がい一般書には、基本的な症状もしくは如何に苦労しているかの記載しかなく

・精神科医や心療内科医は、二次障がいしか対応せず

・心理カウンセラーは、未だ世界的には衰退しきっている来談者中心療法や力動学的精神療法を柱とし

・学校においては、発達専門の教師や授業工程は存在せず(安易な教育批判はダメだよ。今の若い先生たちはやり過ぎなほどに頑張っている)

・ヒーラーと称する面妖な人種は、新人類、宇宙人、前世などといった反証不能な理解を持ち出す

始末なので、その途方は一層の深みを纏ってしまいます。

続く。

日本の発達障がい対策は、ようやく出発地点に立つか否かといったところ。

 

【発達障害とどう向き合うか】(実務教育出版)