まずは「片付けがアスペルガー人の日常を改善させる(4)」を読んでね。
アスペルガー人に代表される発達障がいの別の呼び名として、「凹凸症候群」がある程度、的確な表現となります。
ようは、できる箇所とそうでない箇所の能力差が、あまりにも激しいのです。
定型発達者であれば、よほどの特殊技能が求められる環境でない限り、不得意なものであったとしても「中の中」という質を求めることにさして苦労はしません。
残念ながら、アスペルガー人の場合そうはいかない。
大きな努力を強いても、「中の下」がやっとになってしまうことが多々あるのです。(グレーゾーンアスペルガーになると、かえって一通りできるようになる場合がある)
多少でも責任感のある人であれば、自分の仕事力の低さゆえにいつも迷惑をかけてしまうことは耐え難い苦痛となります。
ましてアスペルガー人は、診断基準に届かないほどの症状を持つ場合であれば定型発達よりも、
・他者評価が気になり
・失敗や迷惑をかけることへ
・罪悪感
・自己無価値感
・恐怖心を
強く感じる傾向にあります。(アスペルガー人=空気を読めない、というのは半分間違い。)
おまけに、深く反省しているにもかかわらず、相変わらずとっちらかったことをやってしまう。
そこから発生する精神的痛苦に耐えられません。
先述の
・転職を繰り返す
・社内の人間関係に吐き気を覚える
・適応障害を起こし、何らかの精神疾患を発症する
・ストレスによりいつも死にたいに気持ちに駆られる
という流れにはまってしまいます。
続く。
才能の進展と活用がアスペルガー人を救う。片付けが才能を発見する。
【片付けられないのはアスペルガー症候群のせいでした。 (コミックエッセイ)】( 宝島社)