発達障がいの発見を中心的に担うべき存在の一つに、当然のことながら精神科があげられます。
そこで的確という条件で診断が頻発されたのであれば、発達障がいの認知は急速に拡がることになるので、対策は否応なしに進みます。
残念ながら、日本の現状の精神科では極めて難しい。
1.そもそも精神科医が発達障がいを知らない
2.経営上、3分診療をせざるを得ない
ことが大きな要因となっているからです。
今回は、2について。
どの科に限らず、日本においては3分以内診療を実施しなければなりません。
医者の金儲け云々ではありません。
日本の医療制度では、最低限の経営を維持するためには仕方のないことなのです。
これが発達障がい発見の機会を喪失する大きな要因となっています。
発達障がいは、診断を下すためには知能検査などの丁寧な精査を行なわければなりません。
そのためには、一人1〜2時間ほどを必要とするのです。(現在は、随分と簡略的になってきている)
もちろん、腕のいい発達障がい専門科医になれば、診察室に入ってきた瞬間に発達障がいか否か、そうであればどの症状に属するのかを見抜くことができます。
余談ですが、発達障がいと統合医療の超名医西脇俊二さんは、20m先でも正確に判断することが可能です。
そういった名医であったとしても、決まり上、時間をかけなればならない。
経営を維持するためには、発達障がいなどかまってられません。
すると、発達障がい者の多くが経験することとなるウツや統合失調症、強迫性障がい、対人恐怖症といった二次障害だけに対応せざるを得なくなるのです。
発達障がい当事者は、「気づく」機会を失います。
二次障がいのみに対峙することになります。
日本における認識は、停滞します。
西脇俊二さん、統合医療、精神、発達障がいの名医。
コミックエッセイ アスペルガー症候群の「そうだったんだ!」がわかる本
発達障がいは、スピリチュアルをやらない方がいいよ。