まずは、隠れアスペルガーが最も支援と理解を得られない人種なのだろう(31)を読んでね。

だからこそ、長所に注力する必要があるのです。

先述の記載通り、アスペルガー症候群を正しく(?)捉えると、凹凸症候群と呼び変えることができます。(もちろん、凹凸では説明のつかない箇所も散見される)

凹の面を劇的に改善させることは難しいかもしれないけれど、凸の部位は容易に飛躍させられる人種なのです。

アスペルガーが、後者を能力としていかんなく表現した際、定型発達は逆立ちしてもかないません。

だから、アスペルガーは、凸の部位に集中して役割を担えばいい。(それができない環境だから困っている、というはわかる。今回は、あくまでも理想論ね。)

すると、凹の面においては相変わらず同僚の足を引っ張ってしまうけれど、凸の部位で帳消しにする、ということが可能となります。

同僚からの評価は、さほど下がりません。

これだけでも、アスペルガー人の心は救われます。

いずれ彼らは、凸に値する仕事を、必然的に集中して振るようになる。

アスペルガー人の生産性は、飛躍します。

貴重な人財となります。

社内において、居場所が見つかります。

退職の2文字が、頭から消滅します。

続く。

アスペルガー人にとっての最高の社会的保障は、「時流に合った」能力としての強みの進展と活用に集中すること。

【隠れアスペルガーという才能(ベスト新書)】