まずは、隠れアスペルガーが最も支援と理解を得られない人種なのだろう(12)を読んでね。
若干、極論。
では、隠れアスペルガーは、会話とそこから発生する人間関係における辛苦に浸り続けなけらばならないのか。
そんなことはありません。
努力の方向を、変えるだけでいいのです。
・話し上手になることは、諦める
・その代りに、聴き上手を癖付ける
聴き上手になることは、意外と難しい。
多くの人は、聴くことよりも話すことへの欲求の方が、圧倒的に強いからです。
その誘惑に勝つことができず、分かっていながらも、ついつい話してしまう。
受け身型、孤立型のアスペルガーには、それがあまりありません。(もちろん、積極奇異型は定型発達者よりも話しへの欲求は強く、受け身孤立の両型でも、場合によっては一方的に話し続けてしまう。)
だから、自分から話そうとは思いません。
気がつけば、しゃべりすぎてしまった、という事態に陥ることはない。
むしろ、相手が一方的に話してくれた方が、「楽でいい、その場を乗り切れる」と思っています。
アスペルガーだからこそ、結果として、聴き上手になるために絶対的に不可欠な下地を持っているのです。
もちろん、聴き上手を達成するには、ただ黙っていればいい、というわけではない。
それなりに、相手から引き出す技量は、必要となります。
それは、ちょっとしたコツさえ身につければ、アスペルガーでも難なく習得できるので心配は要りません。
続く。
隠れアスペルガーは、努力の方向性を変えただけで、劇的に日常が改善する。(誰でもそうだけどさ)