アスペルガーを中心とした発達障害の児童の多くは、視覚情報が優位すぎます。
それによって多くの長所がもたらされることは事実ですが、同時に学校の授業において大きな困難が発生します。
黒板の左右の掲示物が、最優先の情報として入ってこなくなるために
・黒板に集中できず内容を理解できない
・落ち着きを失なわせる
・不注意を悪化させる
・成績を落とす
などの因子となってしまいます。
残念なことに発達障害の対策が遅れていた日本においては(海外の成熟国も似たようなものだけれど)、このことに気がつけなかったために、周囲は寄ってたかって、説教で改善をはかっていました。
当然のこと、良くなるはずがありません。
それどころか、発達の児童は、自信を失い、勉強嫌いとなり、いずれ適応障害を起こします。
とりあえずの対処療法としては、授業が始まったならば、掲示物をカーテンや大きな布で覆ってしまうことがあげられます。(あくまでも対処療法だよ。根治(?)療法としてはワーキングメモリ、注意制御機能、目の機能の開発が必須となる。)
そうすることで、不必要な情報は入ってこなくなるため、上記の問題行動は減ります。
ただ、つねに対処療法を行なっていると、不必要な視覚情報への耐性を牛なってしまうため、多少は「慣らす」機会を設ける必要があります。