アスペルガー傾向の強い児童は、自分のルール(規則性)通りに物事を進めようとします。

もちろん、それは誰にでもあることですが、彼らの規則性へのこだわりは強すぎるために、周囲との軋轢の要因となります。

一度決めたことは延々とできるという継続性の現れでもあるのですが、やはり多少は弱め柔軟に動けるようになる必要があります。

方法は多岐に渡るのですが、その一つとして

・自分の規則性を押し通せない状況を体験させる

ことがあげられます。

例えば好きな動物園に行く場合に、必ず反対方向の道路を遠回りして向かうことが、規則性への執着だとします。

その場合、強制的に別の道で子どもを連れていきます。

道中においては、子どもは泣く、叫ぶ、ふてくされるを乱発します。

それに対応してはいけません。

悲しいからそうしているというよりも、その言動で親をコントロールすることを狙っているからです。

親は一切反応せずに、目的地まで歩きます。(反応したら上手くいかない)

無事に到着した瞬間に、子どもをベタ褒めします。

すると、子どもは

・規則性を押し通せない状況がある
・規則性にこだわらずとも目的は達成できる

ということを学習し、規則性の執着は減り、突発的な変更にもさほど狼狽しなくなります。

注意

・規則性を弱める場合、いきなり複数を行なうのではなく、一つだけに的を絞る。
・同時に複数を行なうと子どもに凄まじいストレスとなり、問題行動を起こす可能性がある
途中でしゃがみ込んだ場合は、子どもに気づかれないように目配せをしながら、声をかけずにスマフォでもいじります。

「もう帰る」と言ったら一緒に帰っても構いません。

帰り始めたら子どもはそれに抗議をするでしょうが、「自分の言葉に責任を持ちなさい」と一言だけ伝え帰宅すればいい。