発達障害の改善を勉強していくと、多くの人がワーキングメモリの機能低下が様々な苦しさを生んでいることに気がつきます。
そこで、世の中に出ているワーキングメモリ開発のアプリや教材で開発に取り組みます。
それは素晴らしいことなのですが、残念ながらワーキングではなく短期記憶を鍛えることに終始している場合があります。
取り組んでいる人ではなく、提供側に問題があります。
短期記憶は、短期記憶でしかありません。
ワーキングメモリは、短期記憶を用いた情報処理能力です。
例えば、8329183を誰かに言わせて、その直後や数秒後に「空」で前から順に復唱するのは短期記憶です。
そうではなくやはり「空」で
・後ろから復唱する・すべての数字を足した合計を出す
などがワーキングメモリとなります。
前者を行なってもワーキングはほとんど鍛えらません。(短期記憶を鍛えることは無意味とは言わない。それを開発することでワーキングへの取り組みが円滑になることがある)
いくら頑張っても、日常生活に反映されることはないでしょう。
取り組んだ人は絶望します。
ワーキングは、基本的には適切な方法で1日30〜40分ほど行なうと、1ヶ月で大幅に改善するのですから、なおのこと間違った理解は勿体ない話となります。