発達障害の子どもを育てる上で(定型発達の子にも同じことが言える)

・成長することは信じるけれど、現在の状態はあえて低く見積もること

が、とても大切となります。

このくらい出来て当たり前という前提があることで

・出来てもほめない=その行動は継続されない
・出来ない=こっぴどく怒られる

となり、結果として

・怒られるという事態だけが一方的に増える
・親子関係は悪化する
・子どもの自尊心は低下する
・子どもの望ましい行動習慣は身につかない

という事態に陥るからです。

彼らの療育の上で最も(?)必要な

・日常生活の生産性を上げる
・成功体験の積み重ねによる自尊心の向上
・才能の発見、進展、活用

から、程遠くなります。

低く見積もることで、朝の支度が他の子の3倍時間が掛かったとしても、とりあえずは準備したことをほめることができます。(正確には、少しは怒りが減り、ほめやすくなるというのが実態だけれども)

そうすることで、支度は少しづつ早くなっていき、最終的に他の子とほとんど変わらないくらいになっていきます。(ほめるだけではなく、構造化や褒美、体作り、眠り方なども必要となってくる)

・この年齢なら出来て当たり前

が先立っていると、怒りだらけの日常となります。