多動傾向の強いADHDの子どもは

・落ち着きのなさ
・騒がしさ
・場合によっては乱暴な言動

によって、とにかく親に怒られがちです(親御さんはワルくない。)

それで、彼らの多動が落ち着くのならばいいのですが、残念ながら結果は伴わない。

激しい抵抗を表し、かえって悪化することが多々あります。

その様を見て、親は

・キレる
・子育てに絶望する
・ノイローゼになる

に陥り、子どもには自尊心の低下などの影響が出てしまいます。

では、打つ手はないのかというとそうではありません。

行動の直後に「いいことが伴うことで、その行動の出現率が高まる」という人間原理を活かせばいいのです。

多動の子どもと言っても、四六時中、騒がしいわけではありません。

短時間ですが、大人しくしている時もあります。

それを見逃さずに誉めるのです。

すると、彼の脳内においては、

・大人しくする=誉められるという快楽が得られる

という学習が起こります。

結果として、そうしている時間が増えていくのです。(栄養や睡眠がある程度以上は足りているという条件)

この方法を聞きかじった困っている親御さんに何もしてやれない教育評論家や心理カウンセラーは

・誉めるという愛情で子を操作するなどというのは論外だ

と批判します。

とりあえず、以下のように反論しておけばいいでしょう。

・今までは怒ってばかりいた親が、それを手放し誉めるようになった
・そのおかげで親子関係もよくなる
・母親のストレスが大幅に楽になる
・結果として、より優しくなれる
・ある程度の落ち着きを手に入れたことで、子どもの日常の生産性が上がる
・子どもの自尊心が上がる

などの利点が発生する。

怒ってばかりいた頃より遥かにまし、と。