アスペルガー人の多くは、症状(?)の1つとして、「無駄に深刻に考える」ことが、大好きです。
そういった思考そのものを、否定するつもりはありません。
誰であろうと重要な決断には、深刻性が伴うので。
・転職
・結婚
・海外移住
・起業
・巨額投資
しかし、アスペルガー人の多くは、日常の些細なことにまで、その深刻思考を持ち込みます。
・スポーツジムへ、行くべきか否か。
・習い事教室へ、行くべきか否か。
・これから毎朝、早起きしてすぐに、メールを返す生活にすべきか否か。
・付き合ってもいない、少し気になっている女性に、声をかけるべきか否か。
・片道2時間に過ぎない、国内日帰り旅行へ、行くべきか否か。
・ハワイへ、泳ぎに行くか否か。
・久しぶりに会う単なる知人と行くレストランは、ここでいいか否か。
こんな癖を持つことで
・重大な悩みをわんさか抱えていることと変わらない心の状態となる
・アスペルガー人特有の否定的思考の反芻に大きな加速がつく
が発生するため、いつも大きなストレスが加わった状態となります。
残念ながらアスペルガー人はストレスに弱い。
断続的なそれにより
・怒りや恐怖を司る扁桃核の暴走
・海馬の神経細胞消滅による縮小
が起こり、心身はウツと疲労に襲われます。
すると、深刻思考はさらなる悪化の一途をたどり、国家の命運を握っている人間のような苦悩状態となり身動きが取れず、いよいよ日常生活に支障をきたします。
超ざっくりの対策として
・アスペルガー人は無駄な深刻思考を持っている、という認識を繰り返し刷り込む
・今、判断しようとしていることは、そもそも深刻に考える必要があることなのか否かと自己質問する
・あるいは、それを定型発達人の第三者に、あなたならばこの事案を深刻に考えるか否かと質問する
・判断を間違えたからといって、何か深刻な問題でも起きるのか、と自己質問する
があげられます。