アスペルガー人を中心とした発達障害人の多くは、雑談が苦手ということは多くの人が知っています。
直接的な理由は多岐に渡りますが、その一つとして中身のない会話に全く興味を持てない、ということがあげられます。
雑談の本質は、いかに中身のない話を続けられるか、です。
定型発達人は、それを楽しむことができますが(定型を見下しているのではなく)、発達障害人、とくにアスペルガー人にとっては退屈で仕方がありません。
会話の意欲がさらに低下します。
すると言葉が出なくなります。
結果として、雑談下手に拍車がかかります。
発達障害人はKYで自己中というのは、半分以上は間違いで、
・とても気にしい
・空気を読み込む力に長けている
ため、雑談が続かない気まずさに負けて人との距離を置くようになり独りを選びます。
では、「対処」療法はないのかというとそうではありません。
自分の興味のある分野での知的欲求を満たす会話であれば
・楽しい
・饒舌
・相手の言葉を理解できる (知能が高い発達人でも雑談を理解できないことが多々ある)
・また話したい
という雑談が好きで得意な状態になることができます。(度合いやタイプによるけれど)
学校や職場の外にこういった機会があれば心の支えとなるので、少しはサバイバルが楽になります。
SNSが発達した現在では、自分の知的欲求を満たす会話場所を見つけることは容易です。
初めの一歩は
・億劫
・怖い
などの発達障害特有の症状に阻まれるでしょうが、とりあえずはスモールステップで行動すれば、いずれはそれを解消することができます。
最初のうちは
・期待して行ったけれど詰まらなかった
・変な人に絡まれた
・緊張して疲れ果てた
という体験が多いでしょう。
でもそれは、誰もが経験することであり自分の問題ではありません。
試行する回数を増やすことで、楽しい会話の機会は得られるようになります。