ADHD人の多くは
・普段は持ち歩かない荷物をかなりの確率で忘れる
・それを分かっているので対策として前日に用意しておく
・朝、目覚めたときに思い出しても準備している間に忘れる
・そのまま家を出てしまう
ということを頻発させます。(僕も受動アスペルガーでありながら多動衝動優位ADHDを併発しているので、よくやっていた)
原因の一つとして
・行動する時に必要なことを意識の中に持ち続けることが苦手である
ことがあげられます。
けっして記憶力がワルイのではありません。
短期記憶に絡んだワーキングメモリーの問題です。(短期記憶とワーキングメモリは違うよ)
この場合の対処療法として、超強力に記憶が引き出される出来事が必要となります。
冒頭の問題を繰り返し体験しているADHD人は、玄関に置いておくことで未然に防ごうとします。
残念ながら、これでは引き出しとしては弱い。
見事に忘れます。(バカにしているのではない。繰り返すけれど、僕も頻繁に行なっていた。)
では、どうすればいいのかというと、玄関のドアノブに持ち物を引っ掛けておくことが有効な方法となります。
ドアノブは、家を出るさいに必ず使います。
しかも、同時に持ち物も目に入ります。
手にも触ります。
だから、意識の中から引っ張り出されます。
たしかに、これでも忘れてしまう猛者もいるのですが、頻度は大幅に下がります。
大切なことは、ゼロにすることではなく減らすことなので。
この対策すら面倒くさくてできない、というセルフネグレクト的な人もいると思います。
僕自身もウツが強かった頃、この取り組みはできませんでした。
それについてはいずれ書いていきます。