結論

ADHD人は動線が多すぎるゆえに遅刻してしまう

理由の展開

彼らの多くは遅刻を頻発します。

最初から守るつもりのない不届き者もいますが、大半は

・強く罪悪感を感じている
・遅刻しないようになりたいと願っている

というのが実際です。

それでも遅刻を解消できない要因の一つとして、準備中の動線の多さをいつまでも解消できないことがあげられます。

彼らの多くは

・ルール化を嫌う
・思いつきや衝動で動く

という特徴を抱えているために、準備の流れを決めることはありません。

そのため

・一つの作業が終わったら隣に移動するではなく真反対の部屋へ行く
・作業の途中で遠い別の箇所で他の作業をしだす

という周囲から見れば摩訶不思議な行動の様式を取ります。

これでは動線は増える一方です。

発達障害、定型発達かかわらず、多くの人は動線の怖ろしさに自覚がありません。

飲食店であれば(高級店はさておき)、一本の動線を減らすことができれば、一人は雇わないで済むほどです。

家においても同じです。

大豪邸ではなく、狭いワンルームマンションでもそうなのです。

残念なことに動線の多い彼らは、この事実に気がついていません。

それどころか、動線が増えるほどに頑張る必要があるため

・「努力しているのになぜなんだ」

という怒りがこみ上げてきます。

しまいには劣等感を深めます。

では、この事態を解決するにはどうすればいいのか。

あくまでも対処療法になりますが

・ビデオカメラで準備中の自分を撮影した後に観る
・その上で、準備の流れをルール化する
・ルール化したものを大きな紙に書いて貼っておく

があげられます。

・抑制機能
・ワーキングメモリ
・メタ認知
・睡眠
・栄養
・血糖値

に深刻な乱れがある場合は、以上の方法だけでは難しいのですが、そうでなければ少なくとも動線を半分は減らすことができます。

準備にかかる時間は、5分の1ほどは短縮できます。