隠れアスペルガー人の多くは、教科書に大きく反して自身の欲求は本音を口にすることができません

もちろん、誰であろうと欲求や本音の全てを伝えることはできません。

日本人の場合はとくにそれが難しい傾向にあるのは事実ですが、隠れアスペルガー人のそれは度を超えています。

・伝えることは当然の権利
・同じ環境と立場の他の人はごく自然と口にしている

ことであったとしても、彼らにとっては清水の舞台から飛び降りる覚悟となります。

伝えようとした瞬間に、底知れぬ

・恐怖心
・罪悪感

がわいてくるので、その行動を回避します。

ありがちなこととして

・有給の申請
・予定のキャンセル

があげられます。

繁忙期でもブラック企業でも重要な用件でもないのに言えません。

しかし、超直前になってようやく連絡します。

・現場はシフトの件で混乱する
・相手はドタキャンで軽んじられたと認識する

ため、怒りが飛んできます。

隠れアスペルガー人は、同時に怒られることへの耐性もあまりに低いため、いつまでもその体験が頭にこびりつきます。

結果として、脳内においては

・本音を言う

・怒られる

という誤った刷り込み学習が行なわれるため、さらに本音や欲求を伝えることが困難になります。

仕事も私生活もキツくなります。

・メタ認知療法
・周囲が周囲に本音を伝えても問題は起きていないという事実を記録し記憶していく認知療法的な方法

もありますが、とりあえずとしてLINEやslackで伝えることがあげられます。

これは定型発達人にも言えることですが、人はメッセージ機能を用いると本人ではなく、独り言としてつぶやいているような錯覚に陥るため伝えやすくなります。

ただ

・隠れアスペルガー人は真面目さを通り越して生真面目
・日本人はおもてなしの文化ゆえなのかITの多用は失礼なことと認識ている

が絡みって、面と向かって口頭で伝えようとします。

言えずに事態が悪化するよりは、ずっとましです。