ヴィタミンB群の一種であるナイアシンは、アスペルガー人特有の脳のドーパミンの過剰な活性による苦しさを軽減させてくれます。

・ナイアシンを摂る
・放出されたドーパミンを取り込む受容体へ届く前に元のシナプスへ戻す働きがあるたんぱく質を多く作る
・ドーパミンを受け取る受容体に届く量が減る
・ドーパミンの働きは弱くなる

からです

アスペルガー人は、慢性的な

・怠さ
・無気力
・ウツ
・眠気

に苛まれているにもかかわらず、それらを解消し

・やる気や覚醒をもたらすドーパミンが過剰に亢進を起こしている

という不可思議な脳の状態を抱えています。

亢進することで、上記の特徴を作ってしまうのでしょう。(それ以外にも要因は多岐に渡ります。脳は極めて複雑なので、一つの組織だけで説明することはできません)

代謝を調べる有機酸検査(論理として不完全ではありますが)を受けたさい、僕にもドーパミンの過剰な亢進がみられました。(今は3分の1ほど低下しています)

余談ですが、アスペルガー人が二次障害として統合失調症に罹患しやすいのも、これが関係しているからかもしれません。(もちろん、精神科医は統合を二次障害などという理解は選択していないし、ドーパミン以外の遺伝性も大きな要因となっています。)

以上を踏まえればドーパミンの過剰な亢進を軽減させることが、アスペルガー人の日常を楽にする一つの鍵と言っても、さほど間違いではありません。

だからこそ、ヴィタミンBコンプレックスの一種であるナイアシンの大量の投与が必要となるのです。

今後、発達障害においてナイアシンという「古典的な栄養素」の価値が認識されることでしょう。

ドーパミンの働きの弱さを指摘されているADHD人にも有効なデータが散見されるため、ナイアシンは正確にはドーパミンの作用を抑えるというよりも、標準に戻す力があると捉えた方が望ましいのかもしれません。

とりあえず、1日合計1500mg 朝昼夜の食後3回 1回一粒づつから始めるといいでしょう。

(吸収を考えると空腹時だけれども、胃への負担を少なくする、ゆっくりと血中の濃度を高めることを目的にするために食後を選択)

18歳以下は念のため、分子整合栄養医学を行なっているクリニックに相談を。

注意。

ナイアシン摂取において

・肝数値が跳ね上がることがある

・ヴィタミンBコンプレックスも同時に摂取する

・ナイアシン単体で1500mg以上は必要となる (個体差や症状にもよります。)

・ナイアシンアレルギーに罹患する場合があるので、その場合はすぐに服用をやめる

・フラッシュフリータイプでないと、全身のかゆみ、ほてり、真赤化が起こる

を理解しておく必要があります。

Now Foods,ナイアシン、500 mg、250錠

フラッシュを抑えたい人には
Life Extension, ノーフラッシュナイアシン(No Flush Niacin), 800 mg, 100カプセル

この二つは最高品質というわけではないありません。

・手に入りやすい
・値段の割に質はそこそこ

という理由で。

僕も毎日飲んでます。