発達障害傾向にある子どもの多くは、ワーキングメモリがあまり発達、機能していません。(中には知能検査でとんでもない高い値を示す子も稀にいる)

そういった子どもの勉強時における集中度合いは、環境に大きく依存します。

ワーキングメモリが不全だと

・目に飛び込んできた情報が最優先事項化する
・それを行わなずにいられる抑制機能が弱い

という問題も発生するため、気がつけば勉強という課題は遠くに追いやれてしまうのです。

結果として、勉強は進まない。

親と先生から怒られる

自尊心は低下する

学校は詰まらない

不登校

というあまり笑えない事態に陥ることもあります。

ワーキングメモリは鍛えられるので、それを行なうのが根本解決なのですが、とりあえずの対処療法として

・部屋から勉強道具以外を全て移動させる

ことがあげられます。(多くの親御さんはこの方法を聞くと、一切実行せずにそれは不可能と反射的に言う。)

そうすることで、不要な情報はなくなるので、ワーキングメモリの大混乱はなくなり、上記のような状態には陥りずらくなります。(ワーキング問題に由来する勉強については、他にもやるべきことは多々あるため、これだけで解決するわけではない)

定型発達の大人でさせ、勉強中にスマフォを横に置いておけば、気がつくとそればかりを観てしまいます。

それの深刻版と思ってもらえばいい。

大半の子ども部屋は、子どもにとっての誘惑で満ちています。

テレビゲーム、パソコン、スマフォ、漫画。

これで、集中しろ、という方が無理というものです。