アスペルガー人の多くは、脳器質的に慢性的なウツ傾向に悩まされます。
では、晴れやかな心を手に入れるのは諦めざるを得ないのか、というとそうではありません。
大幅な改善は見込めます。
そのためのすべきことは多岐に渡りますが、絶対的に欠かせない要素として「作業興奮」があげられます。(僕は運動興奮という名前で教わったのだけども、僕の勘違いだったのかなぁ。)
簡略的に説明すれば、「無気力状態でも動けばやる気は活性化される」というものです。
・神経科学(包括的な脳科学)でも、やる気は、
側坐核の活性
↓
A10神経の活性
↓
ドーパミン
の流れで生まれる
・だから、側坐核が活性すればいい
・そうするにはとりあえず動くことが極めて有効
と、説明しています。(ドーパミンで終わるのではなく、ノルアドレナリンへ変化する。ADHDがほとんど入っていないアスペルガー人の多くは、ドーパミンが過剰活性している。それでも作業興奮は効果的。)
だから動けばいい。
しかし、受動孤立型アスペルガー人の多くは、ウツでなくともあまり動きを取りたがりません。
ウツ傾向に拍車がかかります。
そうなると、動くことはしんどくなります。
結果として、
疾患次元まで悪化します。
だから、アスペルガー人は、ウツ傾向や無気力に苛まれていない時も含め、用事がなくとも意図的に動くことを癖付けする必要があります。
注意
・睡眠と栄養の不足、低血糖症、糖質依存などを解決していないと、いくら動いてもやる気は出ない
・行動量はスモールステップで増やす
・重度のウツ病の場合は、作業興奮の前にまず薬で持ち上げてから、という選択を取った方が望ましいことがある