アスペルガー人を含めた発達障害は、凹凸症候群と言った方が的確かもしれません。

できる分野とそうでない分野の差が激しいので。

では、その凹凸は、自己完結的な物作りは得意だけれど複雑な総合事務職は苦手、といった具合に明確な線引きができるかというと、そうではありません。

同じ分野の中でも、細かく凹凸が出ることもあるのです。

例えば手先の器用さ。

世間一般では、それが器用か否かの二者択一で判断します。

たしかにその面があるのは事実ですが、アスペルガー人の場合、そこにも凹凸を発揮(?)します。

オペの実力は日本で数本の指に入ると言われているけれど、ろくにキーボードを打てない心臓血管外科医

料理やケーキ、菓子作りは上手なのに、学校の図工授業における作品は毎回散々なモノを作ってしまう中学生(授業はやる気がある)

といった凹凸を抱えた人たちが、僕の知り合いに多数います。

この特性の理解を持っておかないと、才能発見の機会を失ってしまいます。

力が発揮できないどころか、不適応な環境で働かざるを得なくなります。