アレルギーに罹患しやすいアスペルガー人にとって(母集団は200人程度、様々な定型発達との無作為的比較を行なっていないので参考までに)、粘膜を強化するサプリメントのビタミンAは、場合によっては力強い味方となります。(自己判断による摂取はやめてね)

にもかかわらず、世間一般においては「ビタミンA=過剰症」という認識が出来上がっている(?)ため、敬遠されがちなサプリメントとなっています。

世間の理解は9割以上間違えています。

ビタミンAは、非活性型のレチノール、視力維持にも関係するレチ「ナ」ール、細胞分裂を行なうレチノイン酸があり、過剰症を起こすのはレチノイン酸だけなのです。(もちろん、超大量に摂れば何らかの過剰症は出る、それはどんな食品にも言える)

レチノールの形で摂れば、レチノイン酸への変換は体内で厳密に調整されているため過剰症を起こしようがありません。
実際、日本人のビタミンA上限摂取量は、1800〜2000IUとなっていますが(妊婦さん200 授乳中の母1000ほど足していい)、1本で1万6000IUほど含まれている焼き鳥レバーを頻繁に食べる人で過剰になったという話を聞いたことがありません。

危険であるならば、厚労省はとっくに警告を出しています。

残念ながら、過剰症になるから止めた方がいい、と得意顔で言う人たちは、この基本的な理解が抜け落ちています。

アレルギー罹患を軽減させる機会を奪っています。

いい迷惑です。

注意。

だからと言って自己判断でビタミンAサプリメントを多量摂取してはいけない。

余談。

βカロテンで摂れば過剰症は心配と提唱する人もいるが、残念ながらビタミンAへの変換率は低いため、あまり効果は望めない。