アスペルガー人の多くは、初体験に恐怖を抱きます。(発達障害全般に言える。衝動性や新奇性の強い多動衝動ADHDも持っている場合が多い。)

初めての

・場所
・行為
・人

など。
人は防衛本能上、未知なるものには怖れを覚えて自己防衛を図ろうとしますが、アスペルガー人の場合、その度合いが病的な次元まで高まってしまいます。

ゆえに、その感情に従って「体験しない」を選択します。

残念ながら、これがアスペルガー人特有の才能を潰す大きな因子となります。

才能は体験することで、わかることがあるからです。(アスペルガー人は症状が強くなると「限局された興味=それには行動を自発的に取る=才能がわかる」という経緯を辿ることがあるけれど、そうならない場合も多数ある。)

親や周囲が、歌をやってみよう、絵画教室に行ってみない、と言ったところで強い恐怖が先立つので断ります。

困ったことに本人は、断る理由を恐怖ではなく「何らかの合理的理由」を装うため、この症状に気がつかないこともあります。(本音では気がついている)

結果として「家でひたすら寝て過ごす」を選択します。

才能の発見や自覚に至りません。

ゆえに、最終的には不適応な環境で生きることになります。

辛さだけが積もります。