多くのお母さん方は、子どもが食物アレルギーにならないよう、妊娠、幼少期には代表的なアレルギー食物は食べないように指導されてきました。
残念ながら、これは大きな間違いです。
効果がないどころか、逆に食物アレルギー罹患率を飛躍させてしまいます。
食物アレルギーを抑え込むTレグ細胞が、育たないからです。
事実、アメリカ小児学会では
2000年初頭に
・子どもを食物アレルギーに罹患させないためには 妊娠中、授乳中の母はアレルギー食品を避ける
・乳製品を与えるのは1歳以降、卵は2歳、ナッツや魚は3歳以降
という指針を出していましたが、2008年には
・避けることに何の科学的根拠はない
に変更し、2015年にはアレルギー分野で世界的にはもっとも権威のある学会にて
・子どもたちが非常に早期の段階でピーナッツを食べることでピーナッツアレルギーを予防できる
と発表しました。(アメリカ小児学会は、この理解に追随する予定)
残念ながら、日本の小児科はアレルギー食品を避ける教育を今も続けています。
アレルギーの子どもが増え続けます。
注意。
現在、すでに食物アレルギー罹患を起こしている子どもに対象となっているアレルギー食品を与えてはいけない。
食物摂取による減感作療法は、それに通じている医師の厳密な管理のもと行なう必要がある。